トラブルを防ぐなら、このミシン針を使っておけば安心です。

針が合っていないだけで、縫いにくさや糸トラブルの原因になることがあります。

Tシャツやスウェット、ニット素材の服を作りたい。
そう思って普通のミシンで挑戦したら、縫い目がビロビロに伸びてしまった……という経験ありませんか?

ニット地の縫製には、専用の機械が必要なんです。それが「ロックミシン」。でも、「なんか難しそう」「高そう」というイメージで後回しにしている方も多いはず。

この記事では、ロックミシンの基本からニット地に必要な理由、そして**3万円台で買えるおすすめ5選(3本糸1種・4本糸4種)**まで、まるっと解説します。


そもそもロックミシンって何?普通のミシンと何が違うの?

普通のミシンとの大きな違い

普通の家庭用ミシンは「直線縫い」や「ジグザグ縫い」が得意なミシンです。洋服のパーツを縫い合わせたり、裾を折り上げたりする作業に使います。

一方、ロックミシンが得意なのは次の2つです。

① 生地の端をカットしながらかがる(ほつれ防止)
既製服の縫い代の裏側を見ると、糸がぐるぐると巻かれていますよね?あれがロックミシンの縫い目です。生地の端を切りそろえながら同時にかがれるので、仕上がりがきれいで速い。

② ニット地を伸縮性を保ったまま縫い合わせる
これが特に重要!普通のミシンで縫った糸は伸びないので、伸縮性のあるニット地を縫うと糸が切れてしまいます。ロックミシンの縫い目は適度に伸びるため、Tシャツやスウェットが着心地よく縫い上がるんです。

ロックミシンでできないこと

ここは要注意!ロックミシンは直線縫いができません。
ロックミシンはあくまでも「端の始末」と「ニット地の縫い合わせ」に特化した専用機です。通常の縫い物は普通のミシンと組み合わせて使うのが一般的です。

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ニット地にロックミシンが必要な理由|差動送り機能って何?

ニット地の縫製でよくある失敗が「縫い目が波打つ」「生地がよれる」というもの。これはニットの伸縮性が原因です。

この問題を解決するのが**「差動送り機能」**です。

ロックミシンには針の前後に2つの送り歯があります。差動送り機能は、この2つの送り歯の動く量をそれぞれ調整できる機能のこと。

  • 伸びやすいニット地 → 縫いながら布を縮めて、波打ちを防ぐ
  • 縮みやすい生地 → 縫いながら布を伸ばして、つれを防ぐ

ニット地を縫うなら、差動送り機能は必須と思ってください。3万円台のミシンでも多くの機種に搭載されているので、必ずチェックしましょう。


3本糸と4本糸、どっちを選べばいい?

ロックミシンを選ぶとき、まず悩むのが「3本糸か4本糸か」です。ここをしっかり理解してから選ぶと失敗しません。

3本糸ロックミシンの特徴

3本糸(1本針3本糸)は針1本+ルーパー糸2本の組み合わせです。

できること

  • 布の端のかがり縫い(ほつれ止め)
  • 薄地や中厚地の縫い合わせ
  • 巻きロック(装飾的な縫い目)

向いている人

  • まずは「かがり縫い」だけできれば十分という方
  • 薄い生地をよく使う方
  • 価格を抑えたい方

注意点
ニット地の縫い合わせには向きません。かがり縫いはできますが、縫い合わせる強度が4本糸と比べると劣ります。


4本糸ロックミシンの特徴

4本糸(2本針4本糸)は針2本+ルーパー糸2本の組み合わせです。

できること

  • 3本糸でできることすべて+
  • ニット地の縫い合わせ(これが大きな違い!)
  • 布帛の縫い合わせ
  • 縫い代の始末と縫い合わせを同時に行う「合わせ縫い」

向いている人

  • TシャツやスウェットなどニットのDIYをしたい方
  • 洋服をしっかり縫いたい方
  • ロックミシン1台でいろいろやりたい方

注意点
3本糸よりやや価格が高く、糸のセットも少し複雑になります。


結論:どっちがおすすめ?

ニット地を縫いたいなら迷わず4本糸!

ニットのTシャツや子ども服、スウェットを作りたいなら4本糸一択です。3本糸でもかがり縫いはできますが、ニット地を縫い合わせる強度が出ないため、服になりません。

一方、「洋服は作らないけど、端の始末だけきれいにしたい」という方なら3本糸で十分です。3本糸のほうが価格も安く、糸のセットもシンプルです。

ちなみに、4本糸のロックミシンは針と糸を1本ずつ外すことで3本糸としても使えます。 つまり4本糸を買っておけば3本糸の用途もカバーできるので、迷ったら4本糸を選んでおくのが正解です。

お客さんにも「3本糸のロック買ったけど、結局4本糸を買い直した」という方がとても多くいました。最初は3本あれば足りると思われえるかもしれませんが、長い目でみると4本糸を購入した方が無難かもしれませんね。

3本糸と4本糸の違いをもっと詳しく知りたい方はこちら
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購入前に確認しておきたいポイント

ロックミシンを買う前に、次の点も確認しておきましょう。

糸通しのしやすさ
ロックミシンは3〜4本の糸を通す必要があります。初心者にはこれが一番のハードル。糸掛けカラーガイド(色分けで糸のかけ方を表示)があると格段に楽になります。

糸調子の調整方法
手動ダイヤル式が一般的ですが、自動糸調子機能付きの機種もあります。自動は初心者に便利ですが、3万円台ではほぼ手動式のみです。

フットコントローラー
ロックミシンは基本的にフットコントローラー(足ふみペダル)で操作します。

保証・サポート
初めてのロックミシンでトラブルが起きたとき、サポートがしっかりしているメーカーを選ぶと安心です。


3万円台おすすめロックミシン5選

それでは、実際に3万円台で買えるおすすめ機種を紹介します。


【3本糸①】SINGER プロフェッショナル2 S-700DF|使いやすさ重視の入門機

SINGER プロフェッショナル2 S-700DF

こんな人におすすめ
シンプルな操作性を重視する方。ほつれ止めと飾り縫いをメインに使いたい方。

おすすめポイント

  • 差動送り機能付きで伸縮地も扱いやすい
  • フットコントローラー式でスピード調整がしやすい
  • 比較的コンパクトで置き場所を取らない
  • SINGERの安定した品質と初心者向けのシンプル操作
  • 巻きロックで布端を装飾的に仕上げることも可能

気になる点
3本糸のため、ニット地の縫い合わせには使えません。糸通しは手動なので、最初は少し練習が必要です。

価格目安:27,000〜30,000円前後


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ニット専用ミシン針「HA×1SP」は、伸縮素材の目飛びや生地傷みを防ぐ必須アイテム。ロックミシンと一緒に揃えておきましょう。


【4本糸①】ブラザー かがりIV LOB0201|フリーアーム付きで使いやすい

ブラザー かがりIV LOB0201

こんな人におすすめ
初めての4本糸ロックミシンを探している方。袖や裾など筒状のものをよく縫う方。

おすすめポイント

  • 2本針4本糸でニット地の縫い合わせにも対応
  • 差動送り機能搭載
  • ロックミシンでは珍しいフリーアーム付きで筒状の部分も縫いやすい
  • カラーガイドと番号・イラスト表示で糸かけの手順がわかりやすい
  • LEDライトで手元が見やすい
  • ブラザーの安定したアフターサポート

気になる点
自動糸通し機能はないので、糸かけには多少慣れが必要です。縫い方を変える際はパーツの着脱が必要なことも。

価格目安:28,000〜35,000円前後(販売店による)


【4本糸②】トーヨーミシン ルビーロック 750D|コスパ最強の4本糸ミシン

トーヨーミシン ルビーロック 750D

こんな人におすすめ
とにかくコストを抑えてニット縫製を始めたい方。機能よりも価格優先という方。

おすすめポイント

  • 2本針4本糸差動送り付きでニットも布帛もしっかり対応
  • 3万円台でも4本糸対応という圧倒的なコスパ
  • 差動送り機能で伸縮地でもきれいに縫い上がる
  • 初心者でも扱いやすいシンプルな操作系
  • フットコントローラー付属

気になる点
大手メーカーと比べるとサポート体制が薄い点は正直なところ。トラブル時の対応をあらかじめ確認しておくと安心です。

価格目安:29,800円前後


【4本糸③】JUKI MO-50eN|JUKIの信頼性をこの価格で

JUKI MO-50eN

こんな人におすすめ
JUKIブランドの品質を3万円台で手に入れたい方。初めてのロックミシンで失敗したくない方。

おすすめポイント

  • 2本針4本糸差動送り付きでニット縫製にしっかり対応
  • 工業用ミシンで培ったJUKIの技術が凝縮されたコスパ機
  • 下ルーパー糸通しレバーで糸かけが楽
  • ワンタッチ巻き縫い切り替えで全巻き・細ロックを簡単操作
  • メス幅調節機能付きで布端の仕上がりを細かく調整できる
  • DVDと取扱説明書が付属で初心者も安心
  • 白糸4本がセットされた状態で届くので届いてすぐ使える

気になる点
自動糸調子機能はなく、生地を変えるたびに手動での調整が必要です。また糸通しは手動のため、最初は慣れるまで時間がかかることも。

価格目安:34,000〜36,000円前後


【4本糸④】SINGER プロフェッショナル2 S-900DF|フリーアーム付きで既製品カスタムにも強い

SINGER プロフェッショナル2 S-900DF

こんな人におすすめ
フリーアーム機能で袖・裾など筒状アイテムの縫製もしたい方。SINGERブランドの安心感を求める方。

おすすめポイント

  • 2本針4本糸でニット縫製にしっかり対応(針と糸を1本ずつ外せば3本糸としても使用可能)
  • 差動送り機能搭載で伸縮地も縮みやすい素材もきれいに仕上がる
  • フリーアーム機能付きで袖・裾など筒状アイテムの縫製も快適
  • カラーガイドで糸かけ・糸調子がひと目でわかる
  • 下ルーパーへの糸かけもレバー操作でラクラク
  • セーフティストップ機能付きでカバーが開くと自動停止
  • LEDライト搭載で手元が明るい
  • SINGERの3年保証付き

気になる点
自動糸調子はありません。糸調子の調整には慣れが必要です。

価格目安:29,000〜31,000円前後



予算に余裕があるなら…上位機種はここまで違う!

ここまで3万円台のロックミシンを紹介してきましたが、「もう少し予算を出せる」「長く使える本格的な一台が欲しい」という方に、ぜひ知っておいてほしい機種があります。

ベビーロック 糸取物語 BL69WJ

それがベビーロックの 「糸取物語 BL69WJ」 です。

3万円台との差はここが大きい

① 糸通しが「ボタン一発」で終わる
3万円台のミシンで一番のハードルになるのが「糸通し」です。3〜4本の糸をそれぞれ手動で通す作業は、初心者には正直めんどくさい。糸取物語 BL69WJは**「ジェットエアスルーシステム」**を搭載していて、ボタンを押すと電動モーターが空気を送り出し、上下ルーパーの糸通しが同時に一瞬で完了します。この感動は使った人にしかわかりません(笑)。

② 糸調子を自動で合わせてくれる
3万円台のミシンでは、生地を変えるたびに糸調子を手動で調整する必要があります。慣れれば問題ないですが、初心者には「どこをどう調整すればいい?」が難しい。BL69WJは**「ジャストフィットシステム」(自動糸調子)**を搭載していて、どんな生地でも糸調子を自動で整えてくれます。生地を替えるたびに試し縫いが不要になるので、作業効率が段違いです。

③ 縫い目のクオリティが別次元
BL69WJ独自の**「ウェーブロック機能」**は、縫い目を波状に演出できる機能。ラメ糸やウーリー糸を使うことで、ただのかがり縫いがデザインの一部になります。3万円台では実現できない、仕上がりの美しさと表現力があります。

④ 日本製・長く使える耐久性
糸取物語シリーズは数少ない日本国内生産のロックミシン。針板はスチール製で耐久性が高く、「一生使える一台」として選ぶ人が多い機種です。

正直なところ

価格は10万円台〜と、3万円台のミシンとは大きな差があります。いきなり買うには勇気がいる金額ですよね。

ただ、3万円台を買って「糸通しが毎回ストレス」「糸調子が合わなくて失敗続き」となってしまい、結局使わなくなる……という声も少なくありません。最初から糸取物語を選んだ方が、長い目で見てコスパが良かったというケースも多いです。

「まずは手頃な価格で試してみたい」なら3万円台、「本格的にロックソーイングを楽しみたい・長く使いたい」なら糸取物語、という選び方がおすすめです。

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5機種まとめ比較表

機種名糸の本数差動送りニット縫い合わせ価格目安
SINGER S-700DF3本糸△(かがりのみ)約27,000〜30,000円
ブラザー LOB02014本糸約28,000〜35,000円
トーヨーミシン 750D4本糸約29,800円
JUKI MO-50eN4本糸約34,000〜36,000円
SINGER S-900DF4本糸(3本糸兼用可)約29,000〜31,000円

初心者がやりがちな失敗と注意点

糸調子を合わせずにいきなり本番布で縫ってしまう
ロックミシンは糸の本数が多い分、糸調子がずれると縫い目がグチャグチャになりがちです。必ず端切れで試し縫いしてから本番に臨みましょう。

ニット地に普通のミシン針を使ってしまう
ニット地を縫うときは「ニット針(ストレッチ針)」を使う必要があります。普通の針だと生地を傷めたり、目飛びが起きたりします。針の種類を確認してから使いましょう。

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目飛びや生地傷みを防ぐストレッチ針。ロックミシンを買ったら一緒に揃えておくのがおすすめです。

糸の種類を間違える
ロックミシンには専用の「ロックミシン糸」を使います。家庭用ミシン糸(スプール糸)より細く、コーン巻きのものが一般的。使用する糸の種類はミシンの説明書で確認してください。

いきなり難しい素材から始めてしまう
最初はリブニットや薄手のニットは避けて、Tシャツ素材のような扱いやすいニットから始めるのがおすすめ。慣れてきたら素材の幅を広げていきましょう。


まとめ:目的に合わせて選べば3万円台でも十分!

ロックミシン選びのポイントをざっくりおさらいします。

  • ほつれ止め・端の始末だけしたい → 3本糸で十分。SINGER S-700DFがおすすめ。
  • ニット地でTシャツや服を作りたい → 4本糸一択!ブラザー LOB0201、トーヨーミシン 750D、JUKI MO-50eN、SINGER S-900DFから予算に合わせて選んで。
  • 「4本糸は3本糸としても使えるの?」 → 使えます!針と糸を1本ずつ外すだけでOK。迷ったら4本糸を選んでおけば間違いなし。
  • 差動送り機能 → ニット地を縫うなら必須。今回紹介した5機種はすべて搭載済み。

3万円台でも、きちんと選べば本格的なロックソーイングが楽しめます。まずは自分が何を縫いたいかを明確にして、それに合った一台を選んでみてください!

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