ミシンを使っていると、「あれ?ミシン針ってどっち向きに刺すんだっけ?」と迷うことはありませんか?
特に針を交換するときや久しぶりにミシンを使うときに、針の向きが合っていないことで糸が絡んだり、うまく縫えなかったりするトラブルが発生しがちです。
この記事では、家庭用ミシン・職業用ミシン・ロックミシンそれぞれの針の向きについて、分かりやすく解説していきます。
1. ミシン針の基本構造を知ろう
まずは、どのタイプのミシンにも共通するミシン針の構造を簡単に説明します。
ミシン針には以下のような特徴があります:
- 平らな面(フラット部分):ミシンに針を正しくセットするための目印
- 溝(スリット):糸を通すための溝。針の前面にあり、糸がこの溝を通って布に運ばれる
- 針穴:糸を通す小さな穴。針の先の近くにあります
針を正しくセットするには、溝が前を向き、フラット部分が正しい方向に向くことが大切です。
2. 家庭用ミシンの針の向き
家庭用ミシンでは、ほとんどの機種で針の平らな面(フラット面)を後ろに向けるのが基本です。
● 正しい向きは?
- フラット面:後ろ
- 溝:前
つまり、針をセットする際には、溝のある面が手前(自分側)を向いているようにします。これは、糸が溝を通ってスムーズに布に刺さるためです。
家庭用ミシンは正しい向きでしか針を取り付けることができませんので間違えて取り付ける心配は少ないでしょう。
針をしっかりと一番奥まで押し込んでから針止めネジを締めましょう。
針止めネジを閉める際のポイントですが、手で閉めた後にしっかりとドライバーで締めます。ドライバーがなければ10円玉でも大丈夫です。
なぜかと言うと手でしっかりと締めたと思っていてもドライバーで締めるとまだまだ閉まります。
手だけで締めると針が見た目ではわからないかもしれませんがグラグラしている状態です。
布地に針が斜めに入って針が折れる心配がある他、ミシン本体の故障の原因にもなりかねません。
ドライバーなければ10円玉で締めましょう。
3. 職業用ミシンの針の向き
職業用ミシンは、家庭用ミシンに比べてパワーが強く、長時間使用にも耐えられる設計になっています。
職業用ミシンは家庭用ミシンと違い、フラットな面がありません。
では、どうやってつけるのか?それは左側に溝。右側にえぐれている部分がくるように取り付けます。
職業用ミシンも家庭用ミシンと同様に針を一番奥まで入れたらドライバーを使用してしっかりと締めましょう。
理由は家庭用ミシンと同じです。
4. ロックミシンの針の向き
ロックミシンでは、機種によって1本針・2本針があり、さらに針の種類も異なることがあります。
● 一般的なロックミシンの針の向き
- フラット面:後ろ
- 溝:前
ロックミシンも家庭用ミシンと同様に一番奥まで針を入れたらドライバーでしっかりと締めましょう。
理由は家庭用ミシンと同じです。
5. 正しい針の取り付け手順
どのミシンを使っていても、以下の手順を守れば、正しく針を取り付けることができます。
- ミシンの電源を切る(安全のため必ず!)
- 針を持ち、向きを確認
- 溝のある面を前(または説明書通り)に向けて針を差し込む
- 奥までしっかり差し込んだら、ネジをしっかり締める
6. まとめ|針の向き次第で仕上がりが変わる!
ミシン針の向きは一見地味な部分ですが、縫い目の美しさ・トラブル防止・ミシンの寿命に関わるとても大事なポイントです。
- 家庭用ミシン → フラット面が後ろ
- 職業用ミシン → 左側に溝。右側にえぐれている部分
- ロックミシン → フラット面が後ろ
「縫い目が変だな」「糸がうまく通らないな」と感じたら、まず針の向きをチェックしてみてください。
それだけで、驚くほどスムーズにミシンが動くようになるかもしれませんよ!
その他、初心者さん向けの記事がありますのでよろしければご覧ください!



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