けい
元ミシン屋店長 けい

ミシン専門店に勤務し、販売からメンテナンス・修理まで幅広く担当。初心者・主婦の方を中心に、数多くのミシン選びをサポートしてきた経験を持つ。現在は「けいのミシン相談室」を運営。リアルな現場経験をもとにしたミシン情報を発信中。

ハンドメイド作品を「売ってみたい」「副業として少しずつ稼ぎたい」と思ったとき、最初に立ちはだかるのが 「結局、どのサイトで売ればいいの?」 という壁です。

ハンドメイド販売サイトは種類が多く、それぞれ 客層・手数料・売れやすさ・向いている作品 がまったく違います。ここを間違えると、良い作品を作っても「まったく見てもらえない」ということが普通に起きます。

私は元ミシン屋店長として、1,000件以上のミシン相談を受けてきました。その中には「作った物を売りたい」という方も多く、どんな作品がどこで売れているのかを現場で見てきました。さらに現在は、自分でも型紙ブランドをネットショップで販売しています。「作る側」と「売る側」の両方の目線 から、初心者が失敗しないサイト選びを整理しました。

この記事でわかること:

  • ハンドメイド販売サイトは大きく4タイプに分かれること
  • 失敗しない選び方の「3つの軸」
  • 主要サイトの手数料(2026年最新)・客層・向き不向き
  • 「ミシンで作った物」はどこで売れやすいのか

※手数料は改定されることがあります。本記事は調査時点(2026年)の情報です。出品前に必ず各社公式サイトで最新の料金をご確認ください。


ハンドメイド販売サイトは大きく4タイプ

サイトを1つずつ覚える前に、まず「タイプ」で捉えると一気に選びやすくなります。

タイプどんな場所か代表サイト集客向いている人
モール型ハンドメイド好きが集まる“商店街”。サイト自体に集客力があるminne・Creema・iichiサイト任せでOK初心者・まず売ってみたい人
ネットショップ型自分だけのお店を作る。集客は自力BASE・STORES・Shopify自分で集客ブランドを育てたい人
フリマ型大量のユーザーがいる市場に出すメルカリShops などサイト任せでOKとにかく早く売りたい人
海外型海外のお客さんに売るEtsy・Pinkoiサイト任せ+語学単価を上げたい・海外志向

ざっくり言うと、「集客を任せたい初心者はモール型かフリマ型」「世界観で勝負してファンを育てたい人はネットショップ型」 が基本方針です。


失敗しない選び方【3つの軸】

サイトを比べるとき、見るべきポイントは基本この3つだけです。

軸①:集客力(見てもらえるか)

初心者が最初にぶつかるのは「売れない」より前に 「そもそも見られない」 です。モール型(minne・Creema)やフリマ型(メルカリShops)は、サイト自体にお客さんが集まっているので、出品しただけで一定数の目に触れます。 一方、BASEやSTORESなどの ネットショップ型は、自分でSNSなどから人を連れてこないと、開店休業状態 になりがちです。ここが初心者が最初につまずく最大のポイントです。

軸②:手数料(手取りがいくら残るか)

手数料は「販売手数料(成約手数料)」だけでなく、振込手数料・送料の負担・最低振込額 まで含めて考えます。表面の%だけ見ると判断を誤ります。詳しくは後述の比較表で。

軸③:ブランド性(世界観を作れるか)

「安く早く売りたい」のか「ファンを付けて長く売りたい」のかで、選ぶ場所は変わります。世界観を作り込みたいなら、デザインの自由度が高いネットショップ型(BASE・STORES)が有利です。


【タイプ別】おすすめハンドメイド販売サイト10選

以下の10サイトをタイプ別に紹介します。Instagramは「販売サイト」というより集客ツールなので、10選とは別枠で最後に触れます。

■ モール型:集客を任せられる。初心者はまずここ

minne(ミンネ)

「ハンドメイド販売といえばminne」と言われる国内最大級のマーケット。初心者作家からプロまで幅広く、初めての1サイト目として最有力 です。

  • 販売手数料:10.659%(税込)/注文総額(作品価格+オプション+送料)に対して
  • 振込手数料:220円(※minne PLUS会員はプランに応じて手数料が優遇)
  • 客層:20〜30代女性が中心。アクセサリー・布小物・子ども向けグッズが強い
  • 向いている人:ハンドメイド販売が初めて/まず月数千〜数万円を売ってみたい/SNSが苦手
minne(ミンネ)では、1点もののアクセサリーや文房具、雑貨、食器などなど

かわいい手作りの作品が260万点出品中♪

作品を見ているだけでもあなたの創作意欲が刺激されちゃいます☆

まずはいちど見てミンネ !!

※minneは2025年11月に手数料ルールが改定されています。

Creema(クリーマ)

minneと並ぶ大手。「こだわり作品」「少し高めの価格帯」が売れやすい のが特徴で、作家性のある作品と相性が良いです。

  • 成約手数料:約10.67%(税込)/作品・素材の販売(※フードや海外版は別料率)
  • 客層:minneよりやや年齢層が高く、クオリティ重視のユーザーが多い
  • 「スピード振込」など入金サイクルを早める仕組みもあり
  • 向いている人:作風にこだわりがある/少し高単価で売りたい/minneでは埋もれると感じる

※Creemaも2025年11月に手数料が改定されています。料率は媒体により表記差があるため、必ず公式の最新情報を確認してください。

minneとCreemaの併用は、多くのハンドメイド作家が実践している定番の第一歩です。

iichi(イイチ)

クラフト・アート寄りの、落ち着いた大人向けマーケット。一点もの・高単価・職人系の作品 に向いています。手数料は他モールより高めの水準なので、単価が取れる作品向きです。

  • 手数料:やや高め(※料率は改定されることがあるため公式で確認を)
  • 向いている人:世界観重視の一点もの/木工・革・アート系

■ ネットショップ型:自分のお店を持ちたい人へ

BASE(ベイス)

「自分だけのショップを持ちたい」人の定番。0円で開設でき、Instagram連携やデザインの自由度が高いのが魅力です。私自身も型紙をネットショップで販売していますが、世界観を作り込めるぶん、集客は完全に自力になる点は正直にお伝えしておきます。

  • 初期・月額:0円(スタンダードプラン)
  • 手数料(スタンダードプラン):決済手数料 3.6%+40円 + サービス利用料 3%(合計で実質6.6%+40円/件
  • 振込手数料:250円(+振込額が2万円未満の場合は事務手数料500円)
  • 売上が伸びたら月額制のグロースプラン(決済手数料2.9%)に切り替え可能
  • 向いている人:ブランド化したい/写真・世界観にこだわりたい/本格的に育てたい

※かつての「BASEプラン(3%+40円)」は2025年7月に終了しています。現在は上記のスタンダード/グロースの2プランです。

STORES(ストアーズ)

BASEと並ぶネットショップの定番。テンプレートが豊富で、シンプルでおしゃれなお店 を作りやすいのが強みです。

  • フリープラン:月額0円/決済手数料 5.5%〜
  • スタンダードプラン:月額3,300円(年契約)/決済手数料 3.6%
  • 振込手数料:275円
  • 向いている人:おしゃれで扱いやすいショップを作りたい/予約販売なども将来的に使いたい

(さらに本格的に越境ECまで見据えるなら Shopify という選択肢もあります。)

Shopify(ショッピファイ)

世界最大級のECプラットフォーム。多言語・多通貨・海外発送に強く、拡張性が高い のが最大の特徴です。私も自分のブランドで使っていますが、月額費用と最初の学習コストがかかるぶん、「趣味の延長」より「事業として伸ばす」段階向き です。

  • 月額制(プランにより変動。※最新の料金は公式で確認を)
  • 決済手数料:Shopifyペイメント利用時などプランにより異なる
  • 向いている人:本格的にブランドを事業化したい/海外にも売りたい/自由にカスタマイズしたい

■ フリマ型:とにかく早く売りたい

メルカリShops

メルカリの膨大なユーザーにそのまま作品を出せるのが最大の武器。「まず1個売れる体験」を早く得たい初心者 に向いています。

  • 販売手数料:10%
  • 匿名配送に対応/メルカリ内で表示されるため集客が読みやすい
  • 向いている人:とにかく早く売れたい/SNS集客が苦手/在庫を動かしたい

ラクマ・ヤフオク!

同じフリマ系では ラクマ や ヤフオク! も使えます。ラクマは販売手数料が比較的低めに設定されることがあり(実績により変動)、手数料を抑えたい人 の選択肢に。ヤフオク!はオークション形式なので、レア・一点もの と相性が良く、価格が跳ね上がることもあります。

  • ラクマ:販売手数料は変動制(※最新は公式で確認を)
  • ヤフオク!:オークション形式。コレクター需要のある作品向き
  • 向いている人:手数料を少しでも抑えたい(ラクマ)/一点もの・レア作品(ヤフオク!)

■ 海外型:単価を上げたい・海外に売りたい

Etsy(エッツィー)

世界最大級のハンドメイド市場。海外ユーザー中心で単価が高くなりやすい のが魅力です。

  • 出品料:1品につき $0.20
  • 取引手数料:6.5%(+別途、決済手数料や為替が発生)
  • 向いている人:グローバルに売りたい/個性的な作品/英語に抵抗がない

Pinkoi(ピンコイ)

台湾・香港などアジア圏に強い国際マーケット。日本的なデザイン・雑貨・イラスト系 が受けやすい傾向があります。手数料は出店条件によって変わるため、公式で確認してください。


■ SNS:Instagram+ショップ連携

Instagramはハンドメイドと相性抜群で、BASEやSTORESと連携 することで「見つけてもらう→そのまま買ってもらう」導線を作れます。「作品の魅力は写真で9割決まる」と言われるほど、写真の質がそのまま売上に直結します。単体の販売先というより、ネットショップ型を伸ばすための集客エンジン と考えると良いです。


ハンドメイド販売サイト手数料 比較表(2026年)

※下記は調査時点の目安です。手数料は改定されるため、出品前に必ず公式で最新情報をご確認ください。

サイトタイプ販売/決済手数料集客力特徴
minneモール約10.66%+振込220円国内最大級。初心者の1サイト目に最適
Creemaモール約10.67%(作品)+振込こだわり・高単価が売れやすい
iichiモール高め(要確認)クラフト・アート系・一点もの
BASEネットショップ実質6.6%+40円/件○(自力)0円で開設。世界観・ブランド化向き
STORESネットショップ5.5%〜(無料)/3.6%(有料)○(自力)おしゃれで扱いやすい
Shopifyネットショップ月額制+決済料(要確認)○(自力)海外対応・拡張性◎。事業化向き
メルカリShopsフリマ10%とにかく早く売れやすい
ラクマ/ヤフオク!フリマ変動制/出品形式による手数料重視(ラクマ)・一点もの(ヤフオク!)
Etsy海外6.5%+出品$0.20+決済料世界最大級・高単価
Pinkoi海外要確認アジア圏・雑貨/イラスト系

※「集客力」の◎○△は、サイト自体がどれだけお客さんを連れてきてくれるかの目安です。ネットショップ型は数字上の手数料が安く見えますが、集客を自分でやる労力 が別途かかる点に注意してください。


【目的別】どこで売ればいい?早見表

  • とにかく早く売りたい → メルカリShops/minne
  • こだわり作品を少し高く売りたい → Creema/iichi
  • ブランドを育てたい・世界観で勝負したい → BASE/STORES
  • 海外に売りたい・単価を上げたい → Etsy/Pinkoi
  • 写真で見せて集客したい → Instagram + BASE/STORES

【元ミシン屋店長の視点】ミシンで作った物は、どこで売れやすい?

ここは、他の比較記事にはあまり書かれていない部分だと思います。私がミシン店の現場や自分の販売で見てきた、「作った物 × 売れる場所」 の相性です。

  • 入園・入学グッズ(レッスンバッグ・巾着・上履き入れ):季節需要が大きく、回転が速い。メルカリShops・minne のように「すぐ見られる場所」が向いています。
  • 布小物・ポーチ・トートバッグ:定番で幅広く売れる。まずは minne で反応を見るのがおすすめ。
  • こだわりの子ども服・作家性の高い作品:価格を取りたいので Creema・BASE。ファンが付くと強い。
  • 型紙・PDFなどのデジタル作品:在庫を持たず利益率が高い。自分のネットショップ(BASE等) が相性抜群です。私自身もこの形で販売しています。

つまり、「何を作るか」で最適な売り場は変わります。 まずは自分の作品ジャンルに合った場所を1つ選ぶのが、遠回りのようで一番の近道です。


まとめ:初心者は「2〜3サイト併用」で露出を増やす

最後に、迷ったときの現実的な結論です。

1つに絞り切らず、タイプの違う2〜3サイトを併用 すると、露出が増えて売れる確率が上がります。相性の良い組み合わせは次の通りです。

  • minne + メルカリShops(集客力の合わせ技。初心者向け)
  • Creema + BASE(高単価+ブランド育成)
  • Instagram + BASE(写真集客+自分のお店)
  • Etsy + Pinkoi(海外特化)

ハンドメイド販売は「どこで売るか」で結果(副業・副収入)が大きく変わります。まずは自分の作品に合った1サイトから、気軽にスタートしてみてください。


▼あわせて読みたい

これからミシンを選ぶ方は、初めての1台の選び方をこちらにまとめています。 → ミシン初心者におすすめ完全ガイド【2026年版】

本格的に作品づくりをするなら、職業用ミシンやロックミシンも要チェックです。 → 職業用ミシンおすすめ7選|元ミシン屋店長が本音で厳選 → ロックミシンおすすめ5選|元ミシン屋店長が比較【2026年版】

ABOUT ME
けい | 元ミシン屋店長
元ミシン屋店長・ミシン相談件数1000件以上。 これからミシンを始める方から、もっと上手になりたい方まで、 「選び方」「使い方」「メンテナンス」「トラブル対応」を わかりやすくお伝えしています。