オリビア500でニット生地が食い込む原因と4つの対処法|元ミシン屋店長が解説
オリビア500で薄いニット生地を縫おうとしたら、生地が針板の穴に落ちて、うまく縫えない……そんな経験はありませんか?
結論から言うと、これはオリビア500の欠陥ではありません。 原因は明確で、対処法を知っていれば簡単に防ぐことができます。
この記事では、元ミシン屋店長として1,000件以上のミシン相談に対応してきた経験をもとに、針板の穴に生地が落ちる原因と4つの対処法をわかりやすく解説します。
なぜ針板の穴に生地が落ちるのか
針板の穴に生地が落ちる原因は、針が下りるときにニット生地を針板の穴へ押し込んでしまうからです。
ニット生地は伸縮性があり、織物(ブロードやシーチングなど)に比べて、やわらかくてフニャフニャしています。針が下りてくるとき、その力で生地が針板の穴の中に食い込んでしまうのです。
これはオリビア500に限らず家庭用ミシン全般で起こりえる現象です。対処法を知っていれば防げます。
4つの対処法
① ニット用の針に変える
ニット生地には「ニット針(ボールポイント針)」を使うのが基本です。
通常の針は先端が鋭くとがっていて、ニット生地を押し込みやすくなります。ニット針は先端が少し丸くなっていて生地の繊維をかき分けながら刺さるので、押し込む力が弱くなります。ニットを縫うときは必ずニット針を使いましょう。
購入時に「ニット用・金#11」の針が1本同梱されています。通常の銀色の針を使っている場合は付属の金色のニット針に付け替えてください。
ミシン針は消耗品です。最初についてくるのは1本だけで足りないと思います。なので、必要な方はこちらからニット用のミシン針(HA×1SP)をチェックしてみてくださいね。
なお、糸も伸縮性のある「レジロン糸」や「ウーリー糸」を使っているか合わせて確認しておきましょう。
② 針落ち位置「左基線」を選択する

オリビア500は針の落ちる位置を変えることができます。「左基線」を選ぶことで針板の穴にニット生地が落ちにくくなるので「中央基線」よりもスムーズに縫えるようになります。
設定はオリビア500の液晶パネルから変更できますが、電源をつけたら直線縫いの「左基線」になっていますので、縫い模様を変更していなければ、特に変更していただかなくて大丈夫ですよ。
③ 薄紙を下に敷く
生地の下にトレーシングペーパーやハトロン紙などの薄紙を敷いて一緒に縫う方法も有効です。薄紙が針板の穴を塞ぐ形になるため、生地が食い込みにくくなります。縫い終わったあとに紙をやさしく破いて取り除けばOKです。専用のものでなくても、薄めのコピー用紙やクッキングシートでも代用できます。
④ 布端から5mm〜1cmほど奥から縫い始める
布端からそのまま縫い始めると生地が安定していない状態で針が下りるため、針板の穴に食い込みやすくなります。
布端から5mm〜1cm内側から縫い始めることで、生地が送り歯にしっかり乗った状態でスタートできます。もしも設定している場合は、あわせて自動止め縫いを一度オフにすることをおすすめします。縫い始めに自動止め縫いが入ると、その動作の際に生地が動いて針板の穴に落ちやすくなることがあるためです。
まとめ
| 対処法 | ポイント |
|---|---|
| ①ニット用針に変える | ニットを縫うときの基本 |
| ②針落ち位置を左基線に | 設定変更だけ。すぐ試せる |
| ③薄紙を下に敷く | 針板の穴を塞いで食い込みを防ぐ |
| ④布端から奥から縫い始める | 自動止め縫いオフ+5mm〜1cm内側から |
いずれも使い方や消耗品の工夫で解決できることで、ミシン本体の問題ではありません。オリビア500は縫い性能が高く、ニット生地もこの4つを押さえれば問題なく縫えます。
オリビア500の詳しい特徴や口コミが気になる方はこちら。
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