トラブルを防ぐなら、このミシン針を使っておけば安心です。

針が合っていないだけで、縫いにくさや糸トラブルの原因になることがあります。

電子ミシンを買おうと思ったとき、「どのメーカーがいいの?」「自分のレベルにはどのモデルが合っているの?」と迷ってしまう方は多いはずです。JUKIやジャノメ、ブラザー、シンガーなどのメーカーからさまざまな機種が販売されており、機能や価格帯もさまざまで、選ぶのに苦労しますよね。

この記事では、ミシン相談室を運営する筆者が電子ミシンの選び方のポイントをわかりやすく解説したうえで、初心者・中級者・上級者のレベル別おすすめ7選をご紹介します。基本的に自動糸調子機能が搭載されたモデルを中心に厳選していますので、「自分はどのレベルだろう?」と思いながら読んでみてください。きっとぴったりの1台が見つかります。


もくじ

電子ミシンとは?電動・コンピューターミシンとの違い

家庭用ミシンは大きく「電動ミシン」「電子ミシン」「コンピューターミシン」の3種類に分かれています。それぞれの違いをひとことで説明すると、こうなります。

電動ミシンは、フットコントローラー(ペダル)を踏む力加減でスピードをコントロールするシンプルなミシンです。縫い目の長さなどは手動で調整します。操作が直感的で価格も安めですが、厚地を縫うには高速にしないとパワーが出ない仕組みのため、縫い始めがうまくいかないこともあります。

電子ミシンは、針の上下運動や縫うスピードを電子回路で制御するミシンです。低速でも安定したパワーが出るため、厚地を縫うときも焦らずゆっくり丁寧に縫い進められます。手元のスタート・ストップボタンでも操作でき、縫いやすさと機能性のバランスが取れた「中間モデル」といえます。ディスプレイ(表示窓)はなく、ダイヤルやボタンで直感的に設定できるのが特徴です。

コンピューターミシンは、縫い目の長さ・種類・スピードなどすべてをコンピューター制御するミシンです。液晶パネルで設定を確認しながら操作でき、ひらがなやアルファベットの文字縫いができるモデルも多いです。機能が豊富な分、価格はやや高めです。

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電子ミシンは「低速でも力強く縫える」「初心者でも扱いやすい」「価格がほどほど」という3つのポイントが揃っており、はじめてのミシンとしても、2台目のサブ機としても人気があります。


電子ミシンを選ぶ5つのポイント

ポイント① 自動糸調子機能の有無

糸調子とは、上糸と下糸の引っ張り合う強さのバランスのことです。これが合っていないと、縫い目がつったり、裏側に糸がループになって出てきたりしてしまいます。

自動糸調子機能があれば、布の厚みや生地の種類に応じてミシンが自動でバランスを整えてくれます。特に複数の布地を縫い替えることが多い方、初心者の方には強くおすすめしたい機能です。本記事でご紹介する7選は、基本的に自動糸調子機能を搭載しているモデルを中心に厳選しています(一部非搭載機種については、その旨を明記しています)。

ポイント② フルサイズかコンパクトか

ミシンのサイズは、大きく「フルサイズ(レギュラーサイズ)」と「コンパクトサイズ」の2種類があります。

フルサイズは幅40cm前後、重量6kg前後が目安です。作業スペースが広くとれるため、大きな布も扱いやすく、安定感もあります。洋服やカーテンなど大物を縫う方はフルサイズがおすすめです。

コンパクトサイズは幅38cm以下、重量5kg程度。省スペースで収納しやすく、持ち運びも楽です。ただし作業台が狭くなるため、大きな布を扱う際にはやや不便なこともあります。縫いたいものをイメージしながらサイズを選びましょう。

ポイント③ 縫い模様の種類

直線縫い・ジグザグ縫い・裁ち目かがり・ボタンホールなど、何種類の縫い模様が搭載されているかも確認ポイントです。電子ミシンはコンピューターミシンほど模様数は多くありませんが、実用縫いに必要な種類は揃っています。まつり縫いや飾り縫いにも挑戦したい方は、縫い模様の数にも注目してみましょう。

ポイント④ 厚物対応かどうか

デニムや帆布、キルト地など厚めの生地を縫うことが多い方は、厚物対応のミシンを選ぶことが大切です。電子ミシンは低速でもパワーが安定しているため、厚地縫いに向いていますが、機種によって針の貫通力に差があります。消費電力55W以上を目安にすると安心です。また、フットコントローラー付属のモデルは厚地縫い時に両手が使えて便利です。

ポイント⑤ 付属品とアフターサポート

フットコントローラーやワイドテーブルが標準付属しているかどうかも、地味に重要なポイントです。別売りの場合は追加コストがかかります。また、JUKIやジャノメ、ブラザーなど国内大手メーカーはアフターサポートが充実しているため、万が一の故障時も安心です。購入前にメーカーの保証内容や修理受付の対応を確認しておくとよいでしょう。


あなたはどのレベル?チェックしてから読んでみてください

本記事の7選は「初心者向け」「中級者向け」「上級者向け」の3つのレベルに分けています。購入前に自分がどこに当てはまるか確認してみてください。

初心者の目安

  • ミシンをほとんど使ったことがない、または久しぶりに再開する
  • 糸のセットや糸調子の調整に不安がある
  • 巾着・トートバッグ・小物など比較的シンプルなものを作りたい

中級者の目安

  • ミシンの基本操作には慣れている
  • 洋服やデニムなど、少し難しい素材や大物に挑戦したい
  • 「今日は何を縫おうかな」と自分でテーマを決めながら作業できる

上級者の目安

  • 洋服作りや素材の扱いに自信がある
  • 縫製品質にこだわり、糸調子の微調整も自分でできる
  • ロックミシンを持っていて、本縫いの品質にも本格的にこだわりたい

【初心者向け】電子ミシンおすすめTOP3|まずはここから始めよう

1. はじめての1台・何でも縫ってみたい方に|シンガー NuiNui CE-15

シンガー NuiNui CE-15

こんな方におすすめ:初めてミシンを買う方・小物から洋服まで気軽に縫ってみたい方

「まず1台だけ持っておきたい」「何が作りたいかまだはっきり決まっていない」という初心者の方に最もおすすめしたい機種がシンガーのNuiNui CE-15です。ダイヤルを「自動」に合わせるだけで薄地から厚地まで糸調子を自動でコントロールしてくれるため、初心者が最もつまずきやすい糸調子の悩みをそのまま解決してくれます。

直線縫い・ジグザグ縫い・裁ち目かがり・まつり縫い・伸縮縫い(ニットステッチ)など実用的な12種類のステッチを収録。特に伸縮縫いが搭載されているため、Tシャツなどのニット素材にも対応できるのが嬉しいポイントです。7枚送り歯で布を安定して送れるため、縫い始めや段縫いもスムーズ。金属製針板を採用しており耐久性にも優れた、長く使い続けられる1台です。

なお、フットコントローラーは別売りとなっています。手元のスタート・ストップボタンで操作できるので、まずはボタン操作で始めるのもおすすめです。

項目スペック
自動糸調子あり(ダイヤル式)
縫い模様数12種類
伸縮縫い(ニット対応)あり
フリーアームあり
フットコントローラー別売り
重量8.0kg
参考価格22,000〜30,000円前後

ここがポイント:自動糸調子・7枚送り歯・伸縮縫い対応の3拍子が揃いながら、この価格帯では高いコスパを誇る初心者向けの定番機種です。


2. 小物・入園入学グッズを作りたい方に|シンガー モニカピクシーDX 5760R

シンガー モニカピクシーDX 5760R

こんな方におすすめ:巾着・トートバッグ・ランチョンマットなど入園・入学グッズを中心に作りたい初心者の方

入園・入学グッズを作るために「とにかく丈夫で信頼できるミシンが欲しい」という方に強くおすすめしたいのがシンガーのモニカピクシーDX 5760Rです。この価格帯では唯一の金属製フレームを採用した電子ミシンで、大型メインモーターを搭載しており、低速でもしっかりとしたパワーが出るのが最大の特徴です。

自動糸調子機能を搭載しているため、初心者でも糸調子に悩まずきれいな縫い目が出せます。7枚送り歯を採用しており、布を均一に送る力が増しています。入園グッズに多く使われる綿ブロードやオックス生地との相性は抜群。全自動ボタンホール機能も搭載しており、「最初の1台」としても長く活躍します。

項目スペック
自動糸調子あり
縫い模様数15種類
フットコントローラー付属
ボタンホール全自動
重量8.0kg
参考価格35,000〜40,000円前後

ここがポイント:金属フレームの丈夫さ・7枚送り歯の安定した布送り・自動糸調子の3拍子が揃い、コスパが高い電子ミシンです。初心者でも使いやすく、長く使い続けられます。


3. キルト・パッチワークに入門したい方に|ジャノメ ES-7

ジャノメ ES-7

こんな方におすすめ:キルト・パッチワーク作品に挑戦したい初心者の方

ヨドバシカメラの電子ミシン売れ筋ランキングで長期にわたりトップを獲得し続けてきた、初心者にも大人気の機種です。キルトやパッチワークには均一で美しい直線縫いが欠かせません。ジャノメES-7は価格を抑えながら必要な実用機能が揃った、コスパの高いモデルです。

フットコントローラー付きの2ウェイ式で、手元操作でもペダル操作でも縫えます。ボビンの残量がひと目でわかる水平全回転釜、ワンタッチ糸通し、筒縫いに便利なフリーアーム機能も搭載されています。キルト縫いに使えるドロップフィード機能も搭載されており、フリーモーションキルトの入門機としても活用できます。

💡 糸調子について:ES-7には自動糸調子機能は搭載されていませんが、実はそれほど心配する必要はありません。糸調子ダイヤルは基本的に**「標準」に合わせておくだけで、大体きれいに縫えます**。また、キルトで使う綿素材やキルト生地は生地に厚みがあるため、縫い目を見て糸調子が合っているかどうかを確認しやすく、薄地と比べて手動でも調整しやすい素材です。「自動糸調子がないから難しそう」と思わず、まずは標準のまま縫い始めてみてください。

項目スペック
自動糸調子なし(手動ダイヤル式)
ドロップフィードあり(キルト向け)
フリーアームあり
フットコントローラー付属
参考価格19,000〜25,000円前後

ここがポイント:自動糸調子はありませんが、この価格帯でフットコントローラー・フリーアーム・ドロップフィードが揃う実用機。キルト入門をコストを抑えて始めたい方に向いています。


【中級者向け】電子ミシンおすすめTOP3|縫えるものをもっと広げたい方へ

ミシンの基本操作に慣れてきたら、次のステップとして「素材の幅を広げる」「大物に挑戦する」段階に進みたくなりますよね。ここでは、そんな中級者の方に向けた3機種をご紹介します。

4. 普段着・綿や麻の洋服を縫いたい方に|ジャノメ 電子ミシン N900

ジャノメ N900

こんな方におすすめ:綿ワンピース・シャツ・パジャマなど普段着の洋服作りにステップアップしたい方

2024年に発売されたジャノメの最新電子ミシンです。長年にわたりミシン作りに携わってきたジャノメが、使いやすさと縫いやすさをあらためて追求して仕上げた1台。電子ミシンとしては最新世代に属する機種で、安定した縫製品質に定評があります。

自動糸調子機能により、綿・麻・シャンブレーなどの普通地をきれいに縫い上げることができます。コンパクトサイズながら収納しやすいハードカバー付きで、日常の出し入れがしやすい設計です。洋服作りに欠かせないボタンホール機能もしっかり搭載されており、ワンピースやシャツ作りにも対応できます。

なお、フットコントローラーは別売りとなっています。手元スイッチでの操作と2WAYで使えます。

項目スペック
自動糸調子あり
フットコントローラー別売り(2WAY対応)
ボタンホールあり
フリーアームあり
重量5.5kg
参考価格38,000〜42,000円前後

ここがポイント:2024年新モデルとして信頼性の高いジャノメが改良を重ねた機種。軽量・コンパクトで収納しやすく、普通地の縫い仕上がりの美しさは特に高評価です。


5. デニム・帆布など厚地を縫いたい方に|ジャノメ 電子ミシン 670R

ジャノメ 670R

こんな方におすすめ:デニムのすそ上げ・帆布バッグ・厚手の重ね縫いに挑戦したい方

ジャノメ670Rは、自動糸調子・パワフル貫通力・ニットステッチ・ドロップフィードを搭載した、使い勝手の広い電子ミシンです。厚地縫いから伸縮素材まで幅広い生地に対応できるのが最大の魅力で、縫えるものの幅をぐっと広げたい中級者に向いています。

自動糸調子機能により、デニムなどの厚地でも糸調子の狂いを気にせず縫い進められます。段縫いボタンを使えば厚みのある縫い始めもスムーズに対応でき、帆布バッグやデニムの裾上げで起こりがちな「縫い始めの送り不良」を防いでくれます。また、ドロップフィード機能(送り歯を下げる機能)も搭載しており、キルトにも応用できる汎用性の高さも魅力です。

なお、フットコントローラーは別売りとなっています。

項目スペック
自動糸調子あり
縫い模様数15種類
ドロップフィードあり
ニットステッチあり
フットコントローラー別売り
重量7.8kg
参考価格31,000〜35,000円前後

ここがポイント:厚地・伸縮素材・キルトまで幅広く対応できる万能な中級者向け電子ミシン。自動糸調子搭載で縫い替えのたびに調整し直す手間がなく、ストレスなく作業を続けられます。


6. カーテン・インテリア雑貨など大物を縫いたい方に|シンガー SI-30

シンガー SI-30

こんな方におすすめ:カーテン・クッションカバー・テーブルクロスなど大きな布を扱いたい方

カーテンやクッションカバーなど、幅の広い大物を縫うには、作業スペースの広さとパワーが重要です。シンガーSI-30は、フルサイズのゆとりある作業台とパワフルなモーターを備えた電子ミシンで、大きな布地もスムーズに扱えます。

自動糸調子機能を搭載しており、厚みのあるカーテン生地でも縫い目が安定します。本体に重量感があるため縫製中にミシン本体がずれにくく、安定した縫い心地を実現。布を大きく動かしながらの作業でも、7枚送り歯がしっかり布を引っ張ってくれるため縫い目が乱れにくいのが特徴です。インテリアDIYが好きな方や、季節ごとにカーテンを手作りしたい方にとって頼れる1台です。

項目スペック
自動糸調子あり
7枚送り歯あり
フットコントローラー付属
ボタンホールワンステップ式
重量8.0kg
参考価格25,000〜30,000円前後

ここがポイント:フルサイズのゆとりある作業台と安定した重量感が大物縫いにマッチ。カーテン縫いのような「布を大きく動かす作業」に特に向いています。


【上級者向け】電子ミシンおすすめTOP1|本縫いの品質にとことんこだわりたい方へ

7. 職業用品質の直線縫いを求める方に|ベビーロック コンパニオン2500(BC-2500)

ベビーロック コンパニオン2500

こんな方におすすめ:職業用ミシンには手が出ないが本縫いの品質にこだわりたい方・ロックミシンをすでにお持ちの上級者

「職業用ミシンは高くて手が出ないけれど、できる限りプロに近い縫い仕上がりを実現したい」という本格派の方に向けた1台です。ベビーロック コンパニオン2500は直線縫い専用の電子ミシンで、家庭用ミシンとしては圧倒的な縫製品質を誇ります。

工業用押えがそのまま使えるのが最大の特長で、布の種類や縫い目に合わせて豊富な押えを選べます。低速でも職業用ミシン並みのパワフルな貫通力を発揮し、デニムの重ね縫いもラクラク。押さえ圧の調整ができるため、薄地・普通地・厚地のいずれも安定した縫い心地で縫い進められます。

なお、本機は直線縫い専用のため、ジグザグ縫いや裁ち目かがりには対応していません。そのため、ロックミシンをすでにお持ちで端処理を別途できる環境の方にこそ、真価を発揮する1台です。糸調子は手動ダイヤル式で自動糸調子は非搭載ですが、上級者であれば生地を見ながら自分で最適な糸調子を設定できるため、問題なく使いこなせます。

項目スペック
自動糸調子なし(手動ダイヤル式)
縫い模様直線縫い専用
押さえ圧調整あり
工業用押え対応あり
フットコントローラー付属
重量8.0kg
参考価格45,000〜50,000円前後

ここがポイント:「職業用は高すぎる、でも本縫いの仕上がりはプロに近づけたい」という上級者のニーズに応える唯一無二の1台。ロックミシンとの2台体制で使えば、作品の仕上がりが格段に上がります。


電子ミシンを使いこなすためのヒント

自動糸調子でも基本を知っておくと安心

自動糸調子機能があれば、多くの場面でミシン任せで問題なく縫えます。しかし、普段とは異なる厚みの生地を使ったときや、特殊な糸を組み合わせたときに「なんだか縫い目がおかしい…」と感じることがあるかもしれません。基本的な糸調子の見方と直し方を知っておくと、トラブルを素早く解決できて安心です。

💡 糸調子の合わせ方はこちらで詳しく解説しています → ミシンの糸調子がおかしいときの直し方【写真で丁寧に解説】

【元ミシン屋が解説】ミシンの糸調子が合わない原因と直し方ミシンの糸調子が合わない原因は、上糸のかけ方やミシン針、ボビンなど基本的なポイントにあることが多いです。元ミシン屋が、糸調子が合わない原因と直し方、初心者でもできる調整方法をわかりやすく解説します。...

針と糸の組み合わせにも注目して

電子ミシンの実力を最大限に引き出すためには、生地の種類に合った針と糸の組み合わせを選ぶことも大切です。薄地には9番針、普通地には11番針、厚地には14〜16番針が目安です。針が生地に合っていないと、自動糸調子機能をもってしても縫い目が安定しないことがあるので、生地を変えるたびに針の太さも見直す習慣をつけましょう。

定期的なメンテナンスで長く使える

電子ミシンを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。縫い終わったら内釜周辺の糸くずや布の繊維を小ブラシで取り除き、年に数回はミシン油を差すと動作が滑らかに保てます。メーカーの公式サービスセンターに持ち込んでのオーバーホールも、2〜3年に1回を目安に検討してみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 電子ミシンと電動ミシン、結局どっちがいいですか?

用途と予算によって変わりますが、迷っているなら電子ミシンをおすすめします

電動ミシンの一番のネックは、スピードとパワーが連動していること。つまり、ゆっくり縫おうとするとパワーが落ちてしまい、厚地の縫い始めで針が止まる・布が進まないというトラブルが起きやすくなります。電子ミシンはそこが改善されており、低速でも安定したパワーで縫えるので、初心者が「丁寧にゆっくり縫いたい」というシーンにも安心して対応できます。

価格差は1万円前後のことが多いですが、縫いやすさの差はそれ以上です。「安く済ませたい」という気持ちはよくわかりますが、電動ミシンで挫折するくらいなら最初から電子ミシンを選んだほうが長く使い続けられます。


Q2. 電子ミシンとコンピューターミシン、どちらを選べばいいですか?

作りたいもので決めるのが一番シンプルです。

電子ミシンは、直線縫い・ジグザグ縫い・まつり縫い・ボタンホールなど実用縫いに必要な機能をシンプルにまとめたミシンです。操作がわかりやすく、価格も抑えられます。「洋服や小物をしっかり縫いたい」「特に複雑な装飾は不要」という方には電子ミシンで十分です。

コンピューターミシンは、液晶パネルで設定を確認しながら操作でき、模様縫いの種類が多く、ひらがな・カタカナ・数字などの文字縫いができるモデルも多いです。「名前を入れたい」「刺しゅうもやってみたい」「模様縫いを楽しみたい」という方はコンピューターミシンが向いています。

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Q5. 電子ミシンの予算はどのくらい見ればいいですか?

2万円台〜4万円台が電子ミシンの主な価格帯です。

2万円台前半は機能をシンプルに絞ったエントリーモデルが中心で、今回ご紹介したシンガー CE-15などが該当します。基本的な縫い物には十分対応できますが、フットコントローラーが別売りだったり、付属の押えの種類が少なかったりすることもあるので、購入前に付属品を確認しておきましょう。

3万円台になると自動糸調子・フットコントローラー付属・厚地対応など、使い勝手のよい機能が揃ってきます。長く使い続けることを考えると、3万円台を予算の目安にするのがおすすめです。

4万円台以上になるとコンピューターミシンとの境界線に近づいてきます。電子ミシンにこだわらず「多機能なものが欲しい」という場合は、コンピューターミシンも選択肢に入れて比較してみてください。


Q6. 初心者が最初に買うなら何円くらいのミシンがいいですか?

2万5千円〜3万5千円前後を目安にするのがおすすめです。

1万円台のミシンは安く見えますが、パワー不足・耐久性の低さ・付属品の少なさなどから、使い続けるうちに不満が出やすいです。入園グッズのように「1シーズンだけ使って終わり」という場合は選択肢に入りますが、長く使うつもりであれば最初からある程度しっかりしたものを選んだほうが結果的にコスパがよくなります。

一方、最初から5万円以上の高機能モデルを買う必要もありません。初心者のうちは機能をシンプルに絞った機種のほうが操作に迷わず、縫い物そのものに集中できます。「使ってみたら物足りなくなった」そのときにステップアップを考えれば十分です。


Q8. 電子ミシンの寿命はどのくらいですか?

適切にメンテナンスをすれば10年以上使えます

ただし、安価なミシンは内部部品がプラスチック製のものが多く、使用頻度が高いと5年程度で不具合が出ることもあります。一方、ジャノメやJUKI、シンガーなど国内大手メーカーの製品は金属部品を多く使っており、適切なメンテナンスをしながら使えば長寿命が期待できます。

寿命を延ばすためにできることは、使用後の糸くず掃除・定期的なミシン油の注油・使わないときのカバーかけといった日常のケアです。また、「なんだか縫い目がおかしい」「異音がする」と感じたら早めにメーカーのサービスセンターに持ち込むことをおすすめします。放置して悪化させると修理費が高くなることがあります。


まとめ

電子ミシンは「低速でも安定したパワーが出る」「操作がシンプル」「価格がほどほど」という特性から、初心者から上級者まで幅広い方に向いているミシンです。今回ご紹介したおすすめ7選をレベル別に改めて振り返ります。

レベル縫いたいものおすすめ機種自動糸調子
初心者はじめての1台・オールラウンドシンガー NuiNui CE-15あり
初心者小物・入園入学グッズシンガー モニカピクシーDX 5760Rあり
初心者キルト・パッチワーク入門ジャノメ ES-7なし
中級者普段着・綿や麻の洋服ジャノメ N900あり
中級者デニム・帆布など厚地ジャノメ 670Rあり
中級者カーテン・インテリア大物シンガー SI-30あり
上級者職業用品質の直線縫いベビーロック コンパニオン BC-2500なし

「自分はどのレベルかな?」と迷ったら、まずは初心者向けの3機種から検討するのがおすすめです。自動糸調子機能があれば、ミシンで最もつまずきやすい「糸調子合わせ」をカバーしてくれるので、最初の1台として自信を持って使い始められます。

ミシンに慣れてきたら中級者向けへ、本縫いの品質にこだわりたくなったら上級者向けへ。さらに多機能なミシンをお探しの方は、コンピューターミシンもあわせてチェックしてみてください。

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この記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。商品の仕様・価格は変更になる場合がありますので、購入前にメーカー公式サイトや各販売店でご確認ください。

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元ミシン屋兼ミシンアドバイザーのけいです。 このサイトでは、ミシン初心者さんから中級者さんに向けてミシンの使い方、調子が悪い時の対処方法やソーイング本などを紹介しています。