職業用ミシンは家庭用ミシンと比べて構造がシンプルな反面、糸まわりの理解がとても重要です。
糸のセット・下糸の巻き方・糸調子を正しく理解することで、縫い目の安定性と仕上がりは大きく変わります。

この記事では、職業用ミシンの糸に関する基本をまとめて解説します。

  • 上糸のかけ方
  • 下糸(ボビン)の巻き方
  • 下糸のセット方法
  • 糸調子の基本
  • よくある糸トラブル

はじめての方から、縫い目が安定しない方まで確認できる「糸の総合ガイド」です。


職業用ミシンの糸まわりの基本構造

職業用ミシンは次の2つの糸で縫います。

  • 上糸(針側の糸)
  • 下糸(ボビンの糸)

この2本が交差して縫い目ができます。

つまり重要なのは次の3つです。

  • 正しく糸を通す
  • 正しく下糸を準備する
  • 糸調子を合わせる

ここが整えば、ほとんどの糸関係のトラブルは防げます。


上糸のかけ方

上糸はざっくり言うと「糸立て棒 → 糸道 → 天びん → 針」の順に通します。

ポイント:

  • 糸道を必ず順番通りに通す
  • 糸調子皿開くために押さえを上げてから通す
  • 天びんに必ず通す

上糸の通し方を間違えてうまく縫えない方が結構います。

順を追ってかけていけば、難しくないのでしっかりとかけられるようにしましょう。

👉 関連記事
職業用ミシン 上糸のかけ方


下糸(ボビン)の巻き方

下糸は縫い目の土台になります。
均一にきつく巻けていないと糸調子が安定しません。

基本手順:

  1. 糸立てに糸をセット
  2. 下糸巻き案内にかける
  3. ボビンに糸を通す
  4. 巻く
  5. 仕上がり確認

重要ポイント:

  • 糸しっかりと張る
  • 速すぎる速度で巻かない
  • 均一に巻けているか確認
職業用ミシンの下糸(ボビン)の巻き方|失敗しない手順とコツ【写真付き】職業用ミシンの下糸(ボビン)の巻き方を写真付きでわかりやすく解説。初心者でも失敗しない手順や正しい向き、うまく巻けない原因・対処法まで元ミシン屋が詳しく紹介します。...

下糸(ボビンケース)のセット方法

巻いた下糸はボビンケースに入れて釜へセットします。

ポイント:

  • ボビンの向き
  • 糸の通し方
  • 糸の出かたはちょうど良いか

ここをしっかり行わないと糸調子が合わなくなったり、糸絡みしてうまく縫えません。

👉 関連記事
職業用ミシン 下糸のセット方法


糸調子の基本

糸調子とは「上糸と下糸の引っ張りのバランス」です。

理想:

  • 表裏とも均一
  • 片側に糸が出ない

基本ルール:

  • 上糸で調整するのが基本
  • 下糸の調子は合っているものとしてあまり触らない
  • 試し縫いで確認する

👉 関連記事
職業用ミシン 下糸調子の合わせ方


よくある糸トラブル

下糸が巻けない

原因:

  • 糸が案内にかかっていない
  • 糸が張っていない
  • ボビンの固定不足

糸が絡む

原因:

  • 上糸ミス
  • 下糸セットミス
  • 押さえを下げて通した

縫い目が安定しない

原因:

  • 下糸巻きムラ
  • 糸調子不良
  • 糸の種類が合っていない

👉 関連記事
職業用ミシン 糸トラブルまとめ


糸選びの基本

職業用ミシンでは以下のミシン糸を基準に選びます。

  • 素材(ポリエステル / 綿)
  • 番手(60番が基本・普通地用)
  • 生地との相性

初心者はポリエステル60番が最も安定します。


まず覚えるべき優先順位

最初はこの順で理解すると早いです。

  1. 上糸のかけ方
  2. 下糸の巻き方
  3. 下糸セット
  4. 糸調子の合わせ方

この順番で縫いは安定します。


まとめ

職業用ミシンはシンプルだからこそ、糸まわりがすべてと言っても過言ではありません。

  • 正しく糸を通す
  • 下糸を均一に巻く
  • 糸調子を理解する

この3つで縫い目は大きく変わります。

糸の基本を理解しておくことで、トラブル対応も早くなり、作業効率も上がります。

職業用ミシンの糸に関する各テーマは個別記事で詳しく解説していますので、気になる内容から確認してみてください。

ABOUT ME
けい
元ミシン屋兼ミシンアドバイザーのけいです。 このサイトでは、ミシン初心者さんから中級者さんに向けてミシンの使い方、調子が悪い時の対処方法やソーイング本などを紹介しています。