【元ミシン屋が解説】ミシンの糸調子が合わない原因と直し方
こんにちは。
元ミシン屋のけいです。
ミシンを使っていると
・縫い目がきれいに出ない
・布の裏に糸が出る
・上糸や下糸が引っ張られる

このように糸調子が合わないトラブルが起こることがあります。
ミシン屋で働いていた頃も
「ミシンの糸調子が合わない」
「生地の表側にポツポツ糸が出てくる」
という相談はとても多かったです。
しかし実は、このトラブルの多くはミシンの故障ではありません。
原因のほとんどは
- 上糸のかけ方
- ミシン針の状態
- ボビン
- 糸調子ダイヤルの設定ミス
などの基本的なポイントです。
この記事では、元ミシン屋の経験をもとに
ミシンの糸調子が合わない原因と直し方を初心者の方にもわかりやすく解説します。
ミシンの糸調子が合わない状態とは
糸調子が合っていないと、次のような状態になります。
- 布の表側に下糸が出る
- 布の裏側に上糸が出る
- 縫い目が引きつる
- 糸が緩む
布の中央で上糸と下糸が交差する状態です。
もし縫い目がきれいに出ない場合は、糸調子が合っていない可能性があります。
ミシンの糸調子が合わない主な原因4選
ミシンの糸調子トラブルは主に次の原因で起こります。
- 上糸のかけ方ミス
- ミシン針の問題
- ボビンのセットミス
- 糸調子ダイヤルの設定ミス
- 糸の品質
順番に確認していきましょう。
原因① 上糸のかけ方が間違っている
実は、糸調子トラブルの多くは上糸のかけ方が原因です。
上糸が正しく掛かっていないと
糸のテンションが変わり、縫い目が乱れます。
- 押さえを上げた状態で糸をかける
- 糸案内にしっかり通す
- 天びんに糸をかける
上記の内容ができていなくて糸調子が合わないということが良くあります。
「上糸のかけ方なんて合っている」と過信せずに、一度落ち着いて、上糸をすべて外して最初からやり直すと直ることが多いです。
原因② ミシン針が合っていない
ミシン針が曲がっていたり、布に合っていないと
糸調子が崩れることがあります。
- 針が曲がっていないか
- 針の向きが正しいか
- 生地に合った針を使用しているか
針は消耗品なので、見た目では分かりにくくても少し曲がっていたり、針先がつぶれていることが良くあります。
糸調子トラブルが起きたときは新品の針に交換するのがおすすめです。
ミシン針は縫い目のキレイさに直結しますので、ちゃんとしたものを使用するようにしましょう。
下記の商品はオルガンのミシン針です。
ミシン針と言ったらオルガンですのでこちらの針を使用していただくのが安心です。
こちらの記事はミシン針が折れる原因について書いてあります。
原因③ ボビンのセットミス
ボビンの入れ方が間違っていると
下糸がスムーズに引き出されません。
- ボビンの向きが間違っていないか
- ボビンに下糸がしっかりとテンション張って巻かれているか
- 糸が溝にしっかりと入っているか
- ボビンケースが正しくセットされているか
ボビンに下糸を巻くときにしっかりと巻けていない(ゆるい感じで巻かれている)と、それ以外の準備が完璧に行われていても糸調子が合わせにくくなります。
必ず下糸巻きをするときは、テンションのかかった状態で巻くようにしてください。
原因④ 糸調子ダイヤルの設定
糸調子ダイヤルの設定が極端にどちらかに振られていると縫い目が乱れます。
糸調子ダイヤルは基本”4″に合わせます。
そこから試し縫いをしてみて、糸調子が合わないようでしたら調整していきましょう。
生地表側の糸がポツポツ → 上糸が強いので糸調子ダイヤルの数字を小さくする
生地裏側の糸がポツポツ → 上糸が弱いので糸調子ダイヤルの数字を大きくする
まずは標準設定の4に戻してから少しずつ調整してみましょう。
自動糸調子機能が搭載されているミシンですと糸調子をミシンの方で合わせてくれるのでこの設定がすごく楽になる。
糸調子ダイヤルを”自動”や”オート”にしておけば、大体縫い目がきれいに出るんですよね!

原因⑤ 質の悪いミシン糸を使用しない
質の悪いミシン糸を使用すると糸調子が合いにくくなります。
- 100均のミシン糸
- とても古いミシン糸
上記のミシン糸を使用するのはあまりおすすめしません。
できるだけ質の良い糸を使用するようにしましょう。
フジックスのシャッぺスパンはプロも使用する糸ですのでおすすめです。
価格も高くありません。
こちらは100均で買ってもいいミシン用品、避けたいミシン用品について書いています。
糸調子の正しい調整方法
糸調子を調整するときは次の手順がおすすめです。
- 糸調子ダイヤルを標準(4)にする
- 試し縫いをする
- 上糸の調子を見て、少しずつ調整する
糸調子ダイヤルを大きく調整するのではなく少しずつ調整するのがコツです。
大きく調整すると、どのくらい調整していいのかが分かりづらいです。時間をかけずに調整したいようでしたら少しずつ調整するということを覚えておきましょう。
糸調子トラブルを防ぐコツ
糸調子トラブルを防ぐためには、次のポイントが大切です。
- ミシン針を定期的に新品に交換する
- 糸を正しくかける
- 安すぎるミシン糸を使用しない
- ミシンを定期的に掃除する
これだけでもトラブルはかなり減ります。
ボビン周りの掃除をするのには、小さなブラシを使用するのがおすすめです。
釜周りのメンテナンスの方法はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
ミシンの糸調子が合わない原因は主に次の5つです。
- 上糸のかけ方が間違っている
- ミシン針の状態が悪い
- ボビンのセット方法をミスる
- 糸調子ダイヤルはとりあえず標準にする
- 質の良くない糸は使用しない
ミシン屋で働いていた経験から言うと、
ほとんどの場合は基本的なチェックで解決します。
まずは
- 糸をはじめからかけ直す
- 針を新品に交換する
- ボビンの状態や入れ方を確認する
この3つを試してみてください!
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