トラブルを防ぐなら、このミシン針を使っておけば安心です。

針が合っていないだけで、縫いにくさや糸トラブルの原因になることがあります。

こんにちは!

元ミシン屋のけいです。

ミシンを使っていると、突然「プツッ」と糸が切れてしまうことがありますよね。縫っている途中に何度も糸が切れると、作業が中断されてイライラするだけでなく、「このミシン、壊れたの?」と不安になってしまうこともあります。

でも安心してください。ミシンの糸が切れる原因のほとんどは、セッティングのミスや消耗品の問題です。本体が壊れているケースはかなり少なく、正しい原因を把握して対処すれば、ほとんどの場合はすぐに解決できます。

この記事では、上糸が切れる原因・下糸が切れる原因・それぞれの具体的な解決策を丁寧に解説します。初心者の方でも実践できる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

\\状態の悪い針が原因なことがよくあります//


よくある質問(FAQ)

Q. ミシンの糸が切れるのはなぜですか?

A. 原因はさまざまですが、最も多いのは「上糸のかけ方のミス」と「針の劣化・曲がり」です。本体が壊れているケースは少なく、糸のかけ直しや針の交換だけで解決することがほとんどです。


Q. 上糸は通し直したのに、まだ切れます。他に原因はありますか?

A. 糸調子が強すぎる、または糸と針の太さが合っていない可能性があります。糸調子ダイヤルを標準値(3〜4程度)に戻し、使用している生地に合った太さの針と糸を組み合わせているか確認してみてください。


Q. 下糸だけ切れる場合は何が原因ですか?

A. ボビンのセット方向が逆になっている、または下糸の通し方が間違っているケースが多いです。取扱説明書を見ながらボビンを入れ直し、下糸を正しく引き出せているか確認しましょう。釜(ボビンケース)の中の糸くずや汚れも原因になるため、ブラシで掃除するのも効果的です。


Q. 縫い始めにすぐ糸が切れます。対処法はありますか?

A. 縫い始めに上糸・下糸の端を10cm程度後ろに引き出し、指で押さえた状態でスタートしてみてください。端を持たずに縫い始めると、糸が釜に引き込まれて絡まり、すぐに切れる原因になります。


Q. 新品のミシンなのに糸が切れます。初期不良ですか?

A. 新品でも糸が切れることはあります。まずは上糸を最初からかけ直してみてください。新品ミシンでの糸切れの多くは、糸通しのミスが原因です。それでも改善しない場合は、購入店やメーカーに相談しましょう。


Q. 糸が切れるのを放置するとミシンが壊れますか?

A. 直接的な故障にはなりにくいですが、糸が釜に絡まった状態で無理に縫い続けると、釜や針棒に傷がつくことがあります。糸が切れたらすぐに停止して、絡まった糸を取り除いてから原因を確認するようにしましょう。


まず確認!上糸が切れているのか、下糸が切れているのかを見極める

対処法を探す前に、どちらの糸が切れているのかを確認しましょう。

  • 上糸が切れている場合:針に通している糸がなくなっている、または布の上面で糸が途切れている
  • 下糸が切れている場合:ボビンから引き出している糸が途切れている、または布の裏面で糸の玉ができている

どちらかわからないときは、針板を開けてボビンの糸が残っているかどうかを確認してみてください。


【上糸が切れる原因と解決策】

上糸が切れる場合、原因はほぼ次の5つに絞られます。

原因① 糸のかけ方が間違っている

ミシンの糸切れの原因として、実はいちばん多いのがこれです。上糸の通し方を一か所でも間違えると、縫っている途中に糸に余計な力がかかって切れてしまいます。

特に見落としやすいのが、天びん(テイクアップレバー)への糸かけです。天びんは上下に動く部品で、縫い目を形成するためにとても重要な役割を果たしています。ここに糸がきちんとかかっていないと、縫い始めた瞬間や縫っている途中に糸が切れやすくなります。

解決策:面倒でも、一度上糸を全部外してから最初からかけ直しましょう。取扱説明書の番号通りに、ひとつひとつ確認しながら通してください。「ちゃんとかけた気がするのに」と思っても、かけ直すことで解決するケースが非常に多いです。


原因② 針が曲がっている・摩耗している

ミシン針は消耗品です。何時間も使い続けたり、厚地の生地を無理に縫ったりすると、針の先が潰れたり、わずかに曲がったりします。肉眼では気づきにくいため、「針は新しい」と思っていても実は傷んでいる、ということも珍しくありません。

曲がった針を使い続けると、釜(かま)と針のタイミングがずれて糸が引っかかり、切れる原因になります。

解決策:糸が切れるようになったら、まず針を新しいものに交換してみましょう。針は手芸店や100円ショップでも購入できますが、品質の安定した国産の針を使うことをおすすめします。ミシン針の交換の目安は、一般的に8〜10時間の使用ごと、もしくは作品1〜2点ごとと言われています。

\\こちらが品質のよいミシン針//


原因③ 糸調子が強すぎる

ミシンには「糸調子」という設定があり、上糸の張り具合を調整することができます。この数値が強すぎる(大きすぎる)と、縫っているときに上糸に過度なテンションがかかり、切れやすくなります。

解決策:糸調子ダイヤルを標準(多くの機種では「3」や「4」あたり)に設定し直してみましょう。また、薄地・普通地・厚地によって適切な糸調子は変わります。生地の厚さに合わせて調整してみてください。


原因④ 糸と針の太さが合っていない

ミシン糸と針には、それぞれ太さの規格があります。太い糸に細い針を使うと、針穴に糸が通る際に余計な摩擦が生じて糸が切れることがあります。

目安は以下の通りです。

生地の種類糸の番手針の号数
薄地(シフォン・オーガンジーなど)90〜100番9〜11号
普通地(コットン・リネンなど)60〜90番11〜14号
厚地(デニム・キャンバスなど)30〜60番14〜16号

解決策:使用している糸と針の組み合わせが合っているか確認しましょう。「糸の番号が大きいほど細い」という点も覚えておくと便利です。


原因⑤ 糸の品質が悪い、または古くなっている

長期間保管していた糸は、日光や湿気によって劣化し、強度が落ちていることがあります。また、100円ショップなどで購入した品質の低い糸は、縫っている最中に切れやすいことがあります。

解決策:長期保管していた糸や格安の糸を使っている場合は、新しい糸に交換してみましょう。特にポリエステル製の糸は劣化しにくいため、長期保管する場合はポリエステル糸がおすすめです。

\\糸はこれで間違いなし//


【下糸が切れる原因と解決策】

下糸(ボビンの糸)が切れる場合は、上糸とはまた別の原因が考えられます。

原因① ボビンのセットが間違っている

ボビンのセット方法を間違えると、下糸に正しいテンションがかからず、縫っているうちに絡まったり切れたりします。特に水平釜タイプのミシンは、ボビンを入れる向きが決まっており、逆向きに入れると下糸がうまく引き出されません。

解決策:ボビンを一度取り出し、取扱説明書を見ながら正しい向きで入れ直しましょう。ボビンを指で回したとき、糸が反時計回りに出てくる向きが正しいことが多いですが、必ず説明書で確認してください。


原因② ボビンに糸が正しく巻かれていない

ボビンへの糸の巻き方が均一でない場合、縫っているうちに糸の張力が不安定になって切れることがあります。糸が緩くふわっと巻かれていたり、逆に斜めに巻かれていたりすると要注意です。

解決策:ボビンに巻かれた糸を全部ほどいて、ミシンのボビン巻き機能を使って巻き直しましょう。糸は適度な張力を保ちながら、均一にきれいに巻かれている状態が理想です。手で巻いたボビンは使用しないようにしましょう。


原因③ 釜(ボビンケース)に傷や汚れがある

ミシンを長く使っていると、ボビンをセットする「釜」の部分に細かい傷がついたり、糸くずや埃が溜まったりすることがあります。これが原因で下糸が正常に引き出されず、切れることがあります。

解決策:針板を開けてボビンを取り出し、釜の中を付属のブラシや綿棒でていねいに掃除しましょう。傷がある場合は、修理に出す必要があります。


原因④ 下糸の通し方が間違っている

下糸も上糸と同様、ミシンにセットする際に決まった経路があります。この通し方が間違っていると、縫っている最中に引っかかりが生じて切れます。

解決策:下糸を一度取り除いて、取扱説明書の通りに通し直しましょう。ボビンをセットした後、下糸を引き出す際に針板の切り込みや糸案内に沿って引き出すことが大切です。


【縫い方の問題で糸が切れることも】

実は、ミシン本体の設定だけでなく、縫い方のクセが原因で糸が切れることもあります。

布を引っ張りながら縫っている

縫っている最中に布を前後に引っ張ってしまうと、針や糸に余計な力がかかります。ミシンの送り機能を信頼して、手は布をそっと誘導するだけにとどめましょう。

縫い始めに糸の端を押さえていない

縫い始めに上糸・下糸の端を持たずに縫うと、糸が釜の中に引き込まれて絡まり、それが原因で切れることがあります。縫い始める前は必ず上糸と下糸の端を10cm程度後ろに引き出し、手で持った状態でスタートする習慣をつけましょう。

高速で縫いすぎている

初心者のうちは、できるだけゆっくり縫うことをおすすめします。高速での縫いは糸への負担が大きく、また目が細かくなりすぎることで糸が切れやすくなることがあります。


それでも解決しない場合は?

上記の対処法をすべて試しても改善しない場合は、以下の可能性が考えられます。

針棒タイミングがずれている

長期間使用したミシンや、落下などの衝撃を受けたミシンは、針が釜に入るタイミング(針棒タイミング)がずれていることがあります。これはセルフでの調整が難しく、修理に出す必要があります。

自動糸切り装置の不具合

自動糸切り機能付きのミシンは、糸切り装置が劣化すると縫っている途中で糸が切れることがあります。この場合も修理が必要です。

修理に出す目安

  • 原因を特定できない
  • 同じ箇所で繰り返し糸が切れる
  • 縫い目がおかしくなっている
  • 異音がする

上記に当てはまる場合は、購入店やメーカーのサポートセンターに相談してみましょう。ミシンの修理費用は機種や故障内容にもよりますが、一般的なメンテナンス修理で5,000〜25,000円程度が相場です。


修理より買い替えを検討すべきタイミング

修理費用の見積もりを取ったとき、修理代が本体価格の半額を超える場合は買い替えを検討するのが一般的な目安です。

特に以下のような状況であれば、この機会に新しいミシンへの買い替えを前向きに考えてみましょう。

  • 購入から10年以上経過している:部品の製造終了で修理対応できないケースも
  • 安価なエントリーモデルを使っている:修理代が新品購入とほぼ同額になりやすい
  • 糸切れ以外にも不具合が重なっている:複数箇所の故障は修理しても再発しやすい
  • 縫える生地の幅を広げたくなってきた:スペックアップのいい機会

新しいミシンに替えるだけで、糸切れのストレスがなくなるだけでなく、縫い心地や仕上がりが格段に良くなることも多いです。

下記の記事でおすすめのミシンをご紹介していますので、あわせてご覧ください。

\\誰にでも使いやすいミシンはこちら//

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まとめ:糸が切れたときのチェックリスト

糸が切れてしまったときは、まず次の順番で確認してみましょう。

  1. 上糸のかけ方を確認・かけ直す
  2. 針を新品に交換する
  3. 糸調子を標準に戻す
  4. 糸と針の太さが合っているか確認する
  5. ボビンのセット・下糸の通し方を確認する
  6. 釜(ボビンケース)の掃除をする
  7. 縫い方(布の引っ張り、縫い始めの糸の持ち方)を見直す

ミシンの糸が切れると焦ってしまいますが、ほとんどの場合は簡単な確認と調整で解決できます。「壊れた!」と諦める前に、ぜひこのチェックリストを順番に試してみてください。

快適なソーイングライフのお役に立てれば幸いです。

\\家庭用のミシン針はこれ一択//

\\みんな使ってる糸はシャッペスパン//


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