トラブルを防ぐなら、このミシン針を使っておけば安心です。

針が合っていないだけで、縫いにくさや糸トラブルの原因になることがあります。

ミシンが動かないのにモーター音だけする原因と対処法

ミシンの電源を入れると「ウィーン」と音はするのに、針が動かない…。

この状態、実はよくあるトラブルです。
しかも故障とは限りません。

この記事では元ミシン屋の視点で

・モーター音だけする原因
・今すぐ確認すべきポイント
・修理が必要なケース

をわかりやすく解説します。

【結論】ミシンが動かない原因はこの7つ

まず原因を先にまとめます。

  • はずみ車がロックしている
  • 糸が絡まっている(釜・ボビン周辺)
  • 下糸巻きモードになっている
  • ボビンケースがズレている
  • 押さえや安全装置が作動している
  • 内部が固着している(長期間未使用)
  • モーター・ベルトの不具合

今すぐできるチェック方法

① はずみ車を手で回してみる

右側についている丸い部分(はずみ車)をゆっくり回します。

回らないようでしたらロックされている可能性があります。

無理に回さないようにしてください。

解決方法

ミシンに糸が絡んでいる可能性があります。必ず電源をOFFにしてから手の届く範囲で糸を取り除いてください。

※はずみ車が完全に固まっている場合は無理に回さず、修理または買い替えを検討してください。悪化すると修理費が高額になります。

② 下糸巻きモードになっている

下糸巻き軸が右側になっていたらそれは下糸巻きモードになっています。(写真は左側になっていて縫える状態)

下糸巻きモードになっているといくら針を動かそうと思ってスタート・ストップボタンを押したりフットコントローラーを踏んでも針は動かず、下糸巻き軸が回るだけです。

解決方法

下糸巻き軸を左側に戻しましょう。

これだけで針が動くようになります。

こんな初歩的なこと起こるわけない。と思っても、『とても久しぶりにミシンを使ったんだけど全然動かない』などと仰られ修理持ち込みされる方もいらっしゃいます。

③ ボビン周りに下糸が絡んでいる

ボビンを入れる釜周辺に下糸が絡むことがあります。

下糸がガチャガチャとたくさん絡んでいると
もちろんうまく縫うことは、できないですしたくさん絡みすぎていると針も動かなくなります。結構、いろんな色の糸が絡んでいるんですよね。

ミシンを長い間、使用しているとボビン周りに下糸が絡むのはよくあることです。

特に垂直半回転釜のボビンケースタイプは下糸が絡みやすいです。

ご自身で直すこともできると思いますのでその解決方法を以下で説明します。

解決方法

ボビン周りに下糸が絡んだ時の解決方法は単純でミシン本体に絡んでいる下糸をすべて切る。です。

注意をするところとしては必ずミシンの電源コードを抜き電源をオフにしてから行いましょう!下糸を切っている間に何かのアクシデントで針が動き出したら大変ですからね。

切る時の道具は糸切りハサミや多くのミシンに最初から付属しているリッパーで糸を少しずつ切っていきましょう。糸を切る際は、ミシン本体を傷付けないように気をつけましょう。

コツとしてはミシン右側面にあるプーリー(はずみ車)を動く範囲で回しながら行うとやりやすいですよ。なぜ動く範囲で、なのかというとガチガチに絡んでしまっているとプーリー自体がまったく回せなくなっている可能性があるからです。

必ず手の届く範囲で行いましょう。手の届かない部分に糸が絡んでいたらそこは諦めましょう。絡んでいても動作には影響があまり無い部分の可能性もあります。

間違ってもネジを外したりして分解をしないほうがいいです。ミシンは案外、組み立てたり、外したりするのに経験やコツが必要だったりします。
元に戻せなくなる可能性もありますし、元に戻せても動作がうまくいかなくなる場合もあります。
分解するのは絶対にやめましょう

④ ボビンケースがしっかりと入っていない

水平釜でも垂直釜でもボビンケースがしっかりと入っていないと針が動かなくなる時があります。

写真は水平釜で黒のボビンケースがしっかりと正しい位置に収まっている状態です。

ボビンケースの出っ張っている部分がずれることがよくある

解決方法

ズレて入っているので一度取り外してしっかりと入れ直しましょう。

機種によってはボビンケースを外す際は、針板も外さないとボビンケースを外せないことがあります。

⑤ 押さえが上がっている

ミシンの押え金が上がっているとスタート・ストップボタンを押しても動かないことがあります。

これはミシンに搭載されている安全機能です。

解決方法

押え金を下げて縫い始めましょう。

⑥ ベルトが切れている

スタート・ストップを押すとミシン内部で動いているような音がしてもミシン針が動かない時があります。

それはミシン内部にあるベルトが経年劣化などが原因で緩んでいたり、切れていることがあります。

解決方法

これをご自身で直すことはできないと思いますので、修理に出しましょう。

ベルトが緩んでいたり、切れていなくて、ただ外れてしまっている場合でしたら、元に戻してあげれば、直すことができます。

ですが、ベルトが緩んでいたり、切れていた場合は新たなベルトを取り付けなければいけません。緩んでいたり、切れてしまったベルトを元の状態に戻すことができないからです。

古いミシンでなければ、修理をするメーカーや近くのミシン屋さんがベルトの在庫を持っていると思いますが、古いミシンの場合、お使いのメーカーにも無いことがよくあります。

その場合は、修理することができませんので、買い替えを行なっていただくことになるかと思います。

⑦ ミシンの軸が固着している

ミシンのスタート・ストップボタンを押しても「ブーーッ」というような音がなりミシンが全然動かないということがあります。

それはミシンの内部がホコリや古い油で固着(固まる)すると、このような現象が起こることがあります。

長い間、ミシンを動かさないでいるとこのような現象が起こることがあります。

ですので、ミシンを使用する用がなくても、空回しで構いませんので、たまにミシンを動かしてあげることをおすすめします。

解決方法

この現象もご自身で直すことはできないと思います。

ミシン全体を分解・清掃を行い新たに油をささないといけないからです。

そして少しずつ油をミシン内部に染み込まさせていき、動きを滑らかにしていきます。

この修理は結構大掛かりですので、こうなってしまったら修理よりも買い替えを行った方がいいかもしれませんね。

まとめ

ミシンの外側からではわからないことが、ミシンの内部では起こっていることがあります。

ミシン内部で動いている音はするけど、ミシン針は動かないという症状は一緒でも、原因は様々です。

きっと、今までご説明させていただきましたどれかしらに当てはまるのでは無いかと思います。

ご自身で直せるものは直していただき、難しいものは修理に出す。という考え方でいいかともいます。

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ですが、ミシンを購入されて8年以上経っているようでしたら、買い替えを検討されるのをおすすめします。

今回、不調になった部分を直して調子がよくなったとしても、他の部分でもガタが来ている可能性が高いことが多いからです。

現在、販売しているミシンはとても使いやすくお値段も昔のミシンほどは高くありません。

実は、ミシンのトラブルは「使い方」だけでなく「機種の性能」が原因のことも多いです。

特に安価なミシンでは、
・糸調子が安定しない
・厚物が縫えない
といったトラブルが起きやすくなります。

初心者の方は、最初から失敗しにくいミシンを選ぶことが大切です。

こちらの記事では初心者が失敗しにくいミシンをご紹介しています。あわせてご覧くださいね。

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元ミシン屋兼ミシンアドバイザーのけいです。 このサイトでは、ミシン初心者さんから中級者さんに向けてミシンの使い方、調子が悪い時の対処方法やソーイング本などを紹介しています。